パリワイナリー「Les Caves du Louvre」へ。ワイン好きにはたまらん体験ができる場所。及び、フランスワインの歴史。パリ旅行記⑥

パリ旅行記⑥

ジミーです。

これまでのパリ旅行記を読まれていない方はそちらもぜひ。下から見れます。

https://jimmy001.com/paririlyokouki1/

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レ・カーヴ・デュ・ルーブル(Les Caves du Louvre)というパリのワイナリーに行ってきました。

ルーヴル美術館から徒歩10分ほどの場所です。

ワイナリーというと広大な田舎町にあるものを想像する人が多いでしょう。

しかし、こちらはパリの中心部にあるという非常に珍しい立地のワイナリーでした。

以前ジョージアに仕事で訪れた際にもいくつかワイナリー巡りをしましたが、完全田舎でしたね。(ちなみにジョージアはフランスに次ぐワイン大国です。ワイン生産量確か世界2位?とか)

英語のツアーと聞いて予約してましたが、ワイナリー入って受付にあるQRコードを読み込むと日本語の音声ガイドもありました。

まずはワインの樽がたくさん並んでいる部屋へ。

フランスの有名なワインの樽が並べられているそう。

フランスワインに使われている土壌と木の実物がそのまま展示してありました。

ワインで大事になるのは、葡萄の実はもちろんですが、それ以上にそのもととなる、葡萄の樹自体が肝心になります。

シャンパーニュ地方の木やボルドー地方の木なんかもありましたね。

友人の誕生日パーティなんかでシャンパンを入れさせていただく事がありますが、

そのよく耳にするシャンパンというのはフランスのシャンパーニュ地方でしかとれないワインなんですよね。

カラフルなワインボトルがたくさんある部屋に来ました。

なんだか幻想的な空間です。

沢山のワインラベルも飾ってありました。(上の画像の両サイドにあるやつ)

ワインラベルは「エチケット」という名称があります。

生産地、生産年、生産者などの情報がエチケットには記載されます。

エチケットと聞くと、礼儀作法なりマナーといったイメージがありますが、本来「エチケット」とはフランス語で「荷札」「貼り札」などの意味があります。

昔のフランス人たちは、外部から宮廷を訪れる客人に、とるべき作法が書かれた貼り紙を見せていたそうです。

で、その張り紙が『エチケット』という名前だったとのこと。

そこから礼儀作法なりマナーそのものがエチケットと呼ばれるようになったようですね。

最後の部屋ではソムリエが出迎えてくれて、ワインを振る舞ってくれました。

 

 

せっかくなので、フランスワインと仕組み化に関する面白いお話を少ししようかなと。

フランスワインは実は一度終わりかけた事があったのを知っていますか?

フランスはワイン大国として有名ですが、

実は19世紀後半から20世紀初頭にかけて偽物ワインが市場に大量に出回りました。

ブドウの病気が流行り始めたり、世界恐慌による不景気が原因となり過剰ワインな粗悪ワインなどの偽物ワインが出回ったのです。

その結果、フランスワインは世界中で評価を大きく下げてしまうことになりました。

これは今のフランスワインのイメージからすると考えられない出来事ですよね。

ワインといえば、フランスでしょう。となる人が多いのが現在ですからね。

ではどう巻き返したのか?

いろんな施策をフランス政府は行ったわけですが、簡潔に言うと、ビジネスでいうマニュアルを整備しました。

要は、法整備です。

ビジネスでもマニュアルがなく仕組み化されていない組織は破綻していくのと同様に、

国産品などの国家運営においても、法によって仕組み化されていない国はさまざまな場面で破綻が生まれいきます。

具体的にフランス政府が定めた法を話すと、

1935年にAOC法というものを制定しました。

AOC法とは、「Appellation d’Origine Contrôlée(アペラシオン・ドリジーヌ・コントロレ)」の略で、

生産農地の人しかそのワインを生産できない決まりを作り、偽物が出回らないように法で制定したということです。

他にも細いことはあるんですが、あと主な法内容としては、

その生産地の境界線をちゃんと明確に定めたり、ブドウ品種、栽培方法、ワイン醸造法を細密に定めたりしました。

なんのこっちゃって人は、簡単にいえば、法律をちゃんとつくることで、偽物ワインが出回らないようにしたってことだと思っておいてください。

フランスには、

・アルザス地方
・シャンパーニュ地方
・ロワール地方
・ボルドー地方
・ブルゴーニュ地方
・ジュラ・サヴォワ地方
・コート・デュ・ローヌ地方
・プロヴァンス地方
・ラングドック・ルーション地方
・南西地方

とさまざまなワイン生産地があります。

それをこのAOC法によって、明確な境界線なりを作り定めたわけです。

ボルドー、ブルゴーニュなんかが特に有名ですね。

フランスワインの2大産地と言われてます。

今回フランスワインの歴史の話から学べるのは、法整備、要はマニュアル整備をして仕組みを整えることがどんな場所(国、会社、個人)であれ重要だと言うことですね。

国であれば、法の仕組みをしっかりと整えていなければ犯罪が横行しますし、

会社であれば、マニュアルの仕組みをしっかりと整えていなければ、非生産的な金なり時間なり人の動きが当たり前に起きまくります。

個人でも同様です。

自分自身の事業の仕組み化、もしくは、自分の行動や生活習慣の仕組み化、ここまでやることによって、やっと生産力というものはついていきます。

仕組み化の徹底。

これはどの時代もどんな場所でも要になる。

歴史を学べば学ぶほど仕組み化の重要性が理解できるので、私は仕組み化を若いうちから学べて本当に運が良かったなと思います。

てな感じで、パリ旅行記+フランスワインの歴史のお勉強ブログでした。

 

最後にブログで紹介しなかったワイナリー内の写真をまとめて貼っておきます。

ただのワイナリーではなく非常に幻想的な空間で、雰囲気も素晴らしいので、ぜひパリを訪れる際にはおすすめのスポットです。

       

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